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『その女、ジルバ』~忘れてはいけない大切なこと

気がつけば、半年以上もブログを更新していなくて。生きております。細々と営業しております。

その間、気分が低め安定だったもので…。持続化給付金、家賃補助給付金、それと、年末年始恒例の法定調書と、書類作成が重なって、そうすると、それ以外でPCに向かう気力がなくなります。

 

給付金申請の準備をしながら、思ったことが2つ。

会社にしておいてよかった。個人で申請するよりも、書類関係は楽で、審査も単純になるし、持続化給付金は支給額の上限が高くなるので、苦労とお金をかけて法人にした甲斐がありました。

もう一つ、申請準備、素人には大変。私、一応、行政書士資格を持っているのですが、それでも、面倒でした。一時的に開業して、申請の代行をやったら、それなりに需要があったかもしれない。

どんな不正な手段で、行政書士資格を持ったかと思われる方もいるかと思うので、説明すると、学生時代にちゃんと試験を受けて合格したからです。ただ、その試験、今と違っていたのですよ。午後に小論文がありまして、ちゃんと勉強したのは1週間の午前中の法律関係の選択式で、ほぼ「死んで」棄権して帰ろうかとも思ったのですが、アルバイトで国語指導をしていたので、小論文の力試しのつもりで書いて、そしたら合格してしまったということでして(もちろん、法学部なので、基礎的な民法関係は地力はあったとは思いますが)。

 

で、本題ですね。久しぶりに「これは書かねば」と思ったのが、『その女、ジルバ』。去年は、『ハケンの品格』の後、『私の家政夫ナギサさん』、『この恋あたためますか』を視聴していたのですが、年明けからは、特に見ていなかったのですよ。Webニュースで、『その女、ジルバ』を知って、面白そうだと思って、見たら、これがいいっ!

池脇千鶴の「リアル」感がすごい。「いる、いる!」という40歳を実にリアルに演じている。

 

池脇千鶴といえば、映画『パーマネント野ばら』での「ともちゃん」役が印象深い。この映画、主演の菅野美穂もいいのだが、脇が実によくて、「みっちゃん」の小池栄子のぶっ飛んだ演技もよかったし、夏木マリ、宇崎竜童と、実に見応えがあった。

『その女、ジルバ』は、アラ40女性からの支持が高いということだが、このドラマの良さは、単に現実社会のアラ40女性の姿を描くだけではなく、戦前、戦中、戦後の日本、そして、阪神大震災や東北大震災なども織り交ぜた、その奥行きの深さにあると思う。それぞれの時代を生き抜いてきた登場人物たちの背景があってこその説得力だ。脇を固める、ジャックアンドローズの面々、職場のアラ40仲間も、それぞれの歴史が描かれ、それを見事に演じているのにも、「勇気づけられる」。高齢化が進む現代日本における「カッコいい歳の重ね方」を呈示していると思う。

あまり詳しく書くと、楽しみがなくなってしまうので、まずはご覧いただきたい。疲れた四十女の主人公が、どんどん輝いていく過程、もちろん、つらい現実もあるのだけれど、その中でも、回を重ねるごとに「輝く自分」、もっと言えば、「生きる自分」を取り返していくのを見ると、自分もまだまだ「輝かなければ!」という思いになっていく。

大勢の人に見ていただきたい、実にいいドラマだけれど、惜しむらくは土曜日の23時40分からの放送。年配には夜遅いのはつらいのだよ、「ジルバ」から、西城秀樹の『抱きしめてジルバ』、高田みづえの『涙のジルバ』を思い出す年代にとっては…。

 

#その女、ジルバ

#大人の夜ドラ