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神社にも相性がある!?

「苦しいときの神頼み」とはよく言ったもので、ご多分に漏れず、私も時折、神社にお参りに行きます。お参りに行くのですが、なんとなく、神社との相性があるのです。


近所だと、烏森神社。ここは、前の仕事場の氏神様ですので、以前はカウンセリングの申し込みが少なかったり、成約率がもう1つだったりすると、お参りに行っていました。

ちなみに、お賽銭ですが、たくさん申し込みが欲しいときには五円玉9枚で45円(始終ご縁)、いいお客様が欲しいときには五円玉23枚で115円(いいご縁)。普段からお釣りでもらう五円玉は支払いで出さないようにして貯めています。

今のお店の氏神様は、芝大神宮なのですが、駅と反対の方向になり、しかも、少し遠いので、いまだに烏森神社の方が多いです。新橋駅そばで、こんな雑踏の中にと思う神社なのですが、なぜか落ち着く感じがします。


さて、どうも相性が悪いと思う神社が神田明神。ここは、前の仕事場の社長がご贔屓で、新年の会社の初詣は神田明神なのですが、私としてはなんとなく、気持ちが乗らない神社だったのです。

Facebookでも書きましたが、新宿の花園神社も、どうも相性が良くありません。もう、十年以上前になりますが、職場でものすごく意地の悪い上司(今思えば、その方はその方なりの立場があって、そういう行動に走っていたとわかるようになりましたが)が配属になって、そんなときに花園神社に参拝に行って、お賽銭を奮発して300円入れてお祈りしたのですが、帰りに大好物のチョコバナナを買ったときに当たりが出て、もう1本。「ご利益あった!」と喜んでいたら、一緒にいた同僚から「それ、お賽銭、突き返されたってことじゃ…」。そして、それから状況はさらに悪化し、翌年、私はストレスから体調を崩して異動願を出し、長年愛した部署とお別れすることに…。

近場でない神社だと、鎌倉の鶴岡八幡宮も相性悪い神社。去年、財布を新調して銭洗い弁天にお参りに行った帰りに、せっかくだからと寄ったのですが、おみくじで「凶」。「凶」を「吉」に変える矢を握って、もう一度引いて「凶」。さらにもう一度矢を握って祈って、今度こそと引いて三連続の「凶」。帰りの電車では頭痛までしてきて散々でした。


阿弥陀如来、大日如来、釈迦如来、と宗派によって異なるものの、菩薩様、明王様と、体系が割と分かりやすい仏教の仏様と違って、神社は複雑です。で、神田明神との相性の悪さを調べてみて、納得。相性のいい烏森神社は、平将門討伐を祈念した神社、一方、神田明神はその討伐された平将門を祀っているのですから、言わば敵同士。そりゃ、普段、烏森神社に行っている人間が歓迎される訳はありません。

ちなみに、長年、私が散髪をお願いしている渋谷の美容院archさんの脇田さんは、あるとき、秋葉原近くに遊びに出ていて時間が余ったので、ふと神田明神に行ってみようと思い、地図ナビ見ながら向かったのですが、なかなかたどり着かず時間切れ、神田明神に行けなかったそうです。これを聞いて思い当たったのは、脇田さんの奥様が富岡八幡宮によくお参りに行っていたということ。富岡八幡宮の別当深川不動尊は成田山新勝寺の別院なのですが、成田山新勝寺も、平将門の討伐を祈念し、その討伐の記念として建てられたお寺なのです。ということで、やはり、歓迎されなかったということかもしれません。

鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府の守護をしていた神社になりますから、鎌倉幕府を倒した足利家などに縁のある方には、やはり相性が悪いのかとも考えられるので、そうすると、私の先祖は鎌倉倒幕に関係あるのかもしれないですねぇ。


「神宮」は天皇家縁の神社になります。そうすると、出雲大社は国譲りした大国主命を祀っていますから、元々といえば、相反するものがありそうです。もっと問題なのは、非業の死を遂げた人物を神として祀った神社、例えば、菅原道真の「天満宮」も、神田明神と同じく参拝を選びそうです。

神社は身近にあるものだけに、何も考えずにお参りに行ってしまいがちですが、その神社の歴史や、そこに祀られている方を知って、お参りするのが大事かもしれません。


ところで、富岡八幡宮は、殺人事件が起きて話題となりました。今年の初詣では、殺人事件が起きた神社なんて縁起が悪いと避ける方も多かったそうですが、とある方からのお言葉で、思わず納得。「鶴岡八幡宮も、公暁が実朝を殺してるんだから、同じじゃん!」時を超えても、殺人現場ですからね。私の頭痛の原因も、むしろそっちかも?