ブログがご無沙汰になっていたのは、先月初めにスマホがクラッシュして、下書き原稿8本分が消滅、さらに、税務申告の事務処理で書く気力がなかったからです。ごめんなさい。
さて、昨年に続き、今年もSPORTECに行って参りました。画像は、去年と今年のInbodyの測定データです。去年は春に体調崩して激痩せがあったのに今年の方が体重が少ないのは、税務申告の書類作成でジムトレがままならなかった上に食欲が落ちていて、それは同じなんですが、今年の方が2週間開催が早かったので、リカバリーができていなかったためと思われます。その割にスコアが変わっていないから、上出来とも言えるかと?
体組成計は、家庭用だとTANITA、OMRON、Panasonicをよく見かけますが、業務用ではTANITA、InBodyが多いですね。InBodyも一応、家庭用の製品もあるのですが、家電量販店との取引の関係であまり見かけません(直販サイトなど通販が中心)。体組成計は電極から微弱な電流を流し、そのインピーダンス(抵抗値)から測定するという原理です。脂肪は抵抗値が大きく、逆に水分は電気を通しやすい性質を利用します。さらに電流も周波数が異なると細胞壁の透過が違ってくるので、複数のものを使うことによって精度が上がってきます。同じメーカーでも上位機種は周波数の異なる電流を増やしたりするので、それが基本的な値段の差になります。
ということで、今回のSPORTECで、TANITAさんとInBodyさん、それぞれに詳しく話を訊いてみました。
まず、TANITAさん。量りといえばTANITAという感じで、体組成計だけでなく、いろいろな測定器具を扱っているメーカーです。TANITAの体組成計は、インピーダンスで測定したデータを、DXA(二重エネルギーX線吸収法)という別の高精度の体組成測定法での、人種、年齢、性別による統計データと高い相関性をもつアルゴリズムで推定したデータです。測定のときに、身長、性別、年齢を入力し、さらに運動習慣でスタンダードモードとアスリートモードを選択して補正します。ちなみに、医療用ではなくスポーツ施設などの業務用での最上位機種とその下の機種との差は、最上位機種にWindowsが入っていてPCとの連動性が高いこととデザインの差とのこと。測定値については、唯一厚生労働省のお墨付きというのが売りです。
InBodyは、身長の入力はありますが、測定値からそのまま算出します。なので、人種、性別、年齢は関係ありません。補正がなくてもDXA法と十分に高い相関性があるので、万人に共通に使えるということです。医療用を除いた業務用の最上位機種とその下の機種との差は、測定時の周波数の異なる電流の差です。最上位機種は、準医療用の精度を兼ね備えているため、体細胞内外の水分比まで計測できます。そのため、水分から分かる健康上の異常(異常な浮腫みなど)まで推測できるとのこと。ただし、その下の機種は、フィットネスクラブでの利用を考慮して、サーマルプリンター内臓(測定結果をレシート状に出力)で測定時間が約半分、重量を軽量化して持ち運び可という別の特徴をつけています。
私個人としては、InBodyの方が好感が持てます。肉体年齢は結構個人差が大きいですからね、特に40代に入ると。あと、わざわざアスリートモードをつけている(ちょっとズルい感じがする)TANITAと違って、トレーニングについて、ちゃんと効果のあるものなのか、ある意味シビアに判断してくれるのも好感が持てます。日本人に特化しているTANITAと異なり、ワールドワイドな感じも。
せっかく、高い機械で高精度の測定をしてきたので、このデータをちょっと解析してみます。
BMIが過体重扱いなのは仕方ないとして、筋肉均衡で上下均衡が「やや不均衡」になっています。これは、普通のスポーツ選手が下半身を多く使うのに対して、私の場合は「服を着てカッコいい体型」である、いわゆるフィジーク体型を目指していますから、下半身はあまり太くしたくないのです。ボディビル大会なら、下半身も太い方がいいのですが、フィジーク大会では下半身が太すぎるのは減点対象になります。フィジークで重要なのは、肩周りに背中の広がり、適度な胸筋、それと引き締まった細いウェストです(ウェスト80cm切ってて良かった!)。普段、上半身、特に胸、背中、肩、腕の筋トレはガッツリとやっています。特に弱い胸と上腕二頭筋、肩は三角筋の中部が重点課題。逆に、昨年テーマにしていた「腹筋」は、昨年は腹筋だけの日を入れてトレーニングしていましたが、今年になってからは、気が向いたら少々やる程度。脚トレこそ、余程、時間があって、体力あったらってことで、ほとんどやっていません。
その結果…。よくみなさんに「弱っていると、役に立たない女(男)と体脂肪が寄ってくる」と言っていますが、使っている部位は体脂肪が落ち、使ってない部位に体脂肪が残るというのが、よく分かっていただけると思います。部位別体脂肪量と部位別筋肉量を見ると、歴然!(体幹は筋肉量も比較多いですが、体脂肪も多めなのは、やはり歳をとるとどうしても腰周りに脂が乗りやすくなるってことで…。)
そう考えると、部分痩せは不可能っていうのは間違いですね。よく動かすことで部分痩せ効果はあります。結果を自分で見ても、基本的なトレーニング方針は正しいのは確認できましたが、もう少し、ウェストのツイストと下半身ストレッチを取り入れて、下半身をよく動かして体脂肪を減らす方がいいかな、と思います。
ということで、「欲しい~っ!」
うちのスタジオにも置きたくなったInBody最上位機種。ただし、現状160万円はすぐには出せません。さっさと黒字化して、3年以内に導入するのが目標です。