プロテインに頼らずに食事でタンパク質を摂取するときに、栄養表示を見ながらタンパク質量を計算しますが、ちょっと気をつけたいのがアミノ酸スコアでの換算です。
人間の身体のタンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されていますが、そのうち9種類は体内で合成できないので、食物から摂取します。ただ、その構成比率のバランスが問題。100になる基準を定めてそこに足りないアミノ酸があると、そのアミノ酸の量に応じたタンパク質しか合成できないことになるので、その1番足りなくなるアミノ酸の100に対する比率をアミノ酸スコアとしています。
ヒトに近いもののタンパク質の方が、アミノ酸の構成比率も似ているので、肉、鶏卵は100、魚類もほぼ100近く、イカ、エビ、貝類だと少し下がって70~80くらい、植物性タンパク質だとブロッコリーで80、白米だと60くらいという数値です。
ということで、肉のタンパク質10gとコメのタンパク質10gは、実質的な量が違ってきます。白米は60ですから、コメの10gは実質タンパク質は6gということになります。
お弁当やお惣菜に表示されている栄養表示を見るときには、中身を考えて、タンパク質量は概算でいいので、換算しながら計算すると、筋肉量を増やすのに役に立ちます。